みんなのうえんに新たなアート作品がやってくることになり、現在その作品の設置の仕方や形などの検証中です。
みんなのうえんでは、おおさか創造千島財団さんに助成をいただきながら、アートのある農園、アートによる農や自然の表現にも取り組んでいます。
みんなのうえんにとってこのアートプロジェクトは、いつもとは違う新しい視点で刺激や気づきを与えてくれる存在なのです。
今回、ご一緒させてもらうことになったのは、彫刻家の西村正徳さん!
出会いは、みんなのうえんで開催した國府理さんの展示の際にお世話になった「アートコートギャラリー」さんのご紹介でした。
今年のアートプログラムで連携できる方を検討していた時に、ちょうど2017年に神戸で行われていた芸術祭で出展中とのことで作品を見にいき、「これは!」という運命的な出会いを果たしたのが、今回みんなのうえんにやってくる「O2 ひまわり」です!
◎O2ひまわりとは?
西村さんのウェブサイトから引用させていただきます。
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神戸にとって震災を機に復興を象徴する花ともなった『ひまわり』をモチーフに、工業用酸素ボンベ(150本)のみを使用した作品。
我々が恩恵を受けている酸素は植物が放出したもの、それを蓄えるための酸素ボンベが『O2ひまわり』に姿を変え、自然界と呼応しあうという思いである。
そして神戸港開港150年の年号を刻んだ150本の『O2ひまわり』はここで咲き誇っている。
ひまわりの花言葉は「あこがれ」「あなただけを見つめる」「熱愛」「情熱」。
あなたにとって大切な年号の「O2ひまわり」を、探して見てはいかがでしょう。
O2ひまわりは、分厚い鉄製の「酸素ボンベ」を切ったり溶接したりしてできています。
そしてモチーフはひまわり。
工業の街である「北加賀屋」と、その中に突如として現れる自然溢れた「みんなのうえん」の対比と同じだなと思いました。
また黄色の明るい色は街を明るくしてくれますし、ソーラー照明をくっつけることができるので物理的にも明るくしてくれます!(実は農園には照明がなかったんです・・・!)
酸素は植物が生み出すものであり、作品の素材に酸素ボンベを使用していることも面白いです。
そして西村さんの特徴はやっぱり可愛くどこかユーモアのある、ひまわりの花びらの形!
農園にやってくる子どもや大人の心にどんな気持ちをもたらしてくれるのでしょうか?
そんなワクワクを持ちながら現在、設置場所や細かいディティールの調整中!
西村さんが重い鉄を相手に、最高の作品に仕上げていただいているところです。
また完成した際には、こちらでもお知らせさせていただきますね!◎
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西村 正徳 / Masanori Nishimura
1967年愛知県生まれ。大阪芸術大学工芸学科卒。卒業後彫刻活動を始め、金属による野外彫刻作品から、近年では巨大な傘に無数の穴を開け光を透過させたり、メッシュシートの重なりによるモアレ現象を体感する作品など、環境と呼応した体験型の作品を多く手がけ、常に自然と向き合う緊張感を絶妙なバランスで内包させた作品制作を行っている。2011年おおさかカンヴァスプロジェクト。2013年神戸ビエンナーレしつらいアート国際展準大賞。2014年横須賀美術館企画キラキラ・ザワザワ・ハラハラ展。
<西村正徳さんWEBサイト>
港都KOBE芸術祭(O2ひまわりが初めて展示された芸術祭) :http://www.kobe-artfes.jp/artist12/
西村正徳さん 公式HP :http://m-nishimura.jp/Masanori_Nishimura_Sculpture_Works/Home.html
助成 おおさか創造千島財団 :http://www.chishimatochi.info/found/
協力 アートコートギャラリー :http://www.artcourtgallery.com/