活動日記
2013年10月3日
第1回目「種から育てる子ども料理教室 in 北加賀屋みんなのうえん」が行われました!

9月下旬、待ちに待った「種から育てる子ども料理教室 in 北加賀屋みんなのうえん」の第1回目が行われました!
実は、9月中旬に第1回目を迎える予定だったのですが、台風のために延期になっていました。

今年の「種から育てる子ども料理教室」は、
北加賀みんなのうえんを使って植物を育てる「ガーデン」、
キッチンスペースを使ってお料理に挑戦する「キッチン」、
オリジナル農具や看板づくりなど、みんなでアイデアを出し合い、楽しい農園をつくる「ワーク」の
3つからなっています。
「畑づくりから始まり、種から野菜を育て、収穫し、調理して、みんなで食べる」という全てのプロセスを学ぶことができます。
この3つのプロセスを通して、子ども達が自ら考え、行動していくチカラを磨いていきます。

第1回目は、ガーデンとキッチンのプログラムです。
まずは土の性質を知るガーデンから。
りえ先生に教わって、いろんな場所の土の違いを観察します。

早速、北加賀屋の地域の土を集めに出発!

子ども達は、それぞれ思い思いに、公園の土や農園の土を採取しました。

中でも、農園の土は、表面の土を採取した子と、深く掘って採取した子がいました。
同じ場所の土ですが、この違いはどう現れるのでしょうか?
後ほどの観察結果をこうご期待!

さて、たくさん採取してきた土の違いが分かるように、それぞれに名前をつけます。

黒い土は「くろちゃん」。
石が多いのは「いしちゃん」。
農園で採取した土は真っ黒だったので、「まくくん」と名付けられました。
ちなみに、「まくくん」は採取した数ある土の中で唯一の男の子キャラです。
ハーレム!

早速、それぞれの土の違いをワークシートに記入していきます。
「色はどうか・においはあるか・生き物がいるか・水分状態はどうか・ph値はいくらか」を観察します。
子ども達は、土の様子を見たり触ったりしながら、普段はあまり注目しない土を観察し、
それぞれどんな特徴を持っているのかを見てみました。
最初は、土の色を観察します。
さきほど、子ども達がたくさん採取した土の中に、農園で土が2つありました。
ひとつは、白っぽい表面の土。
もうひとつは、掘って採取した土は黒い土でした。

りえ先生と堀田先生は、子ども達を連れ、農園へ。
水やりをすると、水は下に流れます。
流れた水は下に溜まり、奥まで染み渡ります。
同じ農園の土でも、水分を含んでいる奥の土は黒く、表面の土は乾きやすいので白いことを教えてくれました。
また、植物の中にも、水分を好むものとそうでないものがあり、その野菜に合った環境でよく育つことを教わりました。

「色」のほかにも、「におい」なども観察した子ども達。
中でも、特に関心を持ったのが「ph値」です。
これは、土が酸性・中性・アルカリ性のどれに値するのかを調べる実験です。
育てる植物によって、適正値は変わりますが、一般に、野菜を育てるのに適しているのは弱酸性と言われています。
この実験に使用するのは、ドラッグストアでも販売されている「酸度測定液(BTB液)」です。
まずは、採取してきた土に水を混ぜ、うわずみだけを取り出します。

そこに、酸度測定液を2~3滴混ぜ、色の変化を観察します。
ワークシートにあるように、酸性だと赤色、中性だと黄色、アルカリ性だと緑色っぽく変化します。

子ども達は色の変化に興味津々!
まなざしが真剣です!

ちょっと色の変化が分かりにくい時は、先生と相談しました。

この実験の結果、みんなのうえんの土はph7.5ということが判明しました!
ちょっとアルカリ性の方に近いんですね。
みんなのうえんのメンバーが知ったら驚くかな?
子ども達は、みんなのうえんメンバーのみなさんに今回学んだことを教えてあげてね。

さて、ワークが終われば、次はキッチンです!
この日は気候が良かったので、外で行いました。
気持ちいい!

今回は、SANDWICHESGARDENを作ります。
食パンの上にフルーツや野菜をのせて並べ、まるで美しい庭のような風景をつくります。

まずは、料理研究家・堀田先生に習って、食パンの上にのせるフルーツや野菜を切ります。
柿や梨は、「難しい!」と言いながらも、果敢にチャレンジ!

上手ですね!

たくさんのフルーツと野菜が揃いました!

いよいよSANDWICHESGARDENを作ります!

フルーツをのせる食パンには、まず生クリームを塗ります。

そして、さきほど切ったフルーツをふんだんにのせます。

かわいい顔がたくさん並びましたね!

こちらは野菜バージョン。
新鮮な野菜をたっぷりのせます。
こちらもかわいい顔、発見!

SANDWICHESGARDEN、完成しました!
美しい!

農園で作業をしていたメンバーや、お母さん達をご招待して、早速、試食をしました。

みんなで食べる食事はやっぱりおいしいですね。

さて、おなかがいっぱいになったところで、種から育てる子ども料理教室専用の畝に苗を植えましょう!
植える苗は、さきほどのSANDWICHESGARDENのテーブルを彩った苗です。
りえ先生に、ポットから苗を取り出す方法を教わります。

「赤い根っこだ!」「こっちは白い!」と声を上げる子ども達。
植物によって、根っこの色がこんなにも違うんですね。

最後に、大きく育つようにしっかりお水をあげて、本日の「種から育てる子ども料理教室」は終了。

今後も、毎回、ユニークなカリキュラムが行われていく「種から育てる子ども料理教室」。
今日、植えた苗の成長も観察しながら進行していきます。
次回の様子もレポートしますのでお楽しみに!