活動日記
2016年7月3日
トークセッション「土はどこから生まれるのか?」(淀川テクニックアートプログラム)

「土はどこから生まれるのか?」

農園をやっていると、もちろん避けては通れない「土」のこと。
身近なようで、どうすればいいのかわかりにくい存在でもあり・・・。
様々な商品や情報が溢れているように見えて、その土がどうやって作られているのかはよくわからないという実感があります。

日本では有機農業の現状では、あまり自作で土を作ることはされず土や堆肥は購入されることが多いようです。
それに比べ海外では自分の畑の土は自分で作ることがかなり根付いているそう。

今回は、そんな土の謎や、土本来が持つ力を学ぶために、リビングソイル研究所の西山雄太さん、みんなのうえんアートプログラムを一緒に進めている淀川テクニックの柴田英昭さんをお招きし、土についての勉強会を開催しました。

集まったメンバーは、みんなのうえんの畑メンバーを中心に、様々な形で農に関わる方々。
みなさんやはり、とても関心が高い方ばかりでした。

プログラムでは、自己紹介の後、まずは西山さんにお話をお伺いしました。
これまでに西山さんが見てきた、管理されていて良い状態の土とそうではない土が、どういう機能性の違いを持つのか。管理コストを長期的に見れば、どちらが得なのかといった合理的な説明で、いかに土を作ることが必要かを教えていただきました。

そして日本はまだまだ土の元となる枯れ草などが「ゴミ」扱いされていると。

この辺りは、淀川のゴミや漂流物にアート作品としての新たな価値を与える作品を作ってこられた、淀川テクニックさんにも通じる部分があるように感じました。

お話を聞いた後は、みんなのうえんの畑を見ながら、実際に有機物が土に帰っていく仕組みやプロセスについて土に触れながら見学。

思っていたよりもシンプルで簡単な土の循環。
ただ単に積んでいただけの枯れ草でも下の方では、様々な生き物がうごめき、土が作られていました。

巷で良くある「生ゴミコンポスト」は匂いや虫などが発生し失敗することも多く、そのせいでコンポストのイメージがとても難しいものと思われていることも大きな日本の特徴のようです。
また、農法にとらわれず、土地に合わせた良い土を作る方法を考えることが重要だとも教えていただきました!

これは微生物の粘液などで作られた団粒上になった土。
この土はスポンジのように水分を蓄え、無駄な水分は放出する機能性があり、この土が増えると保水性と排水性を兼ね揃えたいい土になります。

サロンに戻った後は、参加者も交えてディスカッション。
様々な質問が飛び交い、今すぐにでも実現可能なアイデアや、今後の展望などが話されました。

前年12月に行われたノグソフィアの伊沢さんのお話と、今回の学びを踏まえて、淀川テクニックの柴田さんとオリジナルのコンポストを作っていきます。
そして、みんなで楽しい土づくりを展開していきます!

乞うご期待です!