「YCAMバイオリサーチ」とともに進めてきました、土壌微生物調査の展覧会の様子です。
今回は「メタゲノム解析」という、サンプルに含まれる微生物を丸っとゲノム解析してしまう技術を使って、土壌に含まれる全ての微生物の種類を把握するという調査を行いました。
普段何気なく意識はしているけど、あまり深く知ろうとしてこなかった微生物の世界。
どこか、触れてはいけない禁忌のようでもあり、その存在はポジティブにもネガティブにも捉えられることがあります。
わかるようで、わからない。微生物の世界を、最先端のバイオテクノロジーの目で見てみようという取り組みです。
展覧会では、解析を通して得られた生データ、試験で使った土壌、また一般ではななかなか見ることのない解析のための器具などを展示しました。
土壌について何か正解を伝える内容ではなく、身近になりつつ最先端の技術を通してみると、普段触れている土も違って見えるということを考えるきっかけになったと思います。
農業や野菜づくりは、見えないものに対するアプローチが多いため、ある意味言いたい放題、やりたい放題、人によって全く違う手法を取られています。特に生物に関しては可視化しづらいため、化学的に因果関係を示せなかったり、効果検証が難しい側面があります。今回の展示では、そこがもっとクリアになっていき新しい手法が生み出されつつある、という未来を垣間見ることができました。
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◇YCAM バイオリサーチ:http://www.ycam.jp/projects/ycam-bio-research/