淀川テクニックさんとのコラボプロジェクト、学びの第一弾として「ノグソフィア」の伊沢正名さんをお招きしました。
伊沢さんは、ノグソこそが、人が自然に対して責任を果たせる行いであるということを、とてもユーモラスに真面目に世界中に啓蒙されている方です。そんな伊沢さんが主宰を務める「ノグソフィア」には、思想に共鳴し、活動を共にする弟子の皆様「糞土師」が所属されています。
実は、淀テクの柴田さんは、まぎれもない「糞土師」だったのです。糞土師全員に与えられる「糞ドルネーム」があるのですが、柴田さんはノグソフィアでは「糞アローン」と呼ばれているみたいです。
・・・しょっぱなから飛ばしすぎました。ごめんなさい。
今回、おおさか創造千島財団さんの助成を受けたアートプログラムを、淀川テクニックさんと行うことになりました。
作家の柴田さんと対話する中で、淀テクが得意としているゴミを使ったアートではない、新しい方向性を模索したいとなりました。
そこでみんなのうえんが大切にしている自然の循環と、柴田さんの最近の関心ごとが重なり、あらゆる自然(有機物)の循環や関係性をテーマにしようとなりました。
そこでまずは、ある意味究極の循環でもあるノグソフィアの考え方に触れようというのが、今回の趣旨です。
まずは、伊沢さんからなぜこの活動を行うに至ったのか、なぜノグソをすることが大切なのかについて解説していただきました。
とても楽しく、説得力のあるトークで、伊沢ワールドにグイグイ引っ張られました。
中でも印象的だったのが、生物は誰でも誰かの排泄物を摂取して生きているということ。人間だって、植物の排泄ぶである「酸素」がないと、すぐに死んでしまいます。
自然界は、完全に不必要なものなど存在せず、全てが輪になって繋がっているはずなのに、なぜ宝物とも言えるウンチを、莫大なコストをかけて焼却処分しているのか。
伊沢さんは、もともとキノコ写真のプロで、キノコが動物の糞や死骸を分解し、土に変えていく様子をみて大変感動され、ノグソフィアの道に進むきっかけの一つになったとのこと。
ノグソフィアは、ただの遊びではなく、環境活動なのですね。
→詳しい情報は「ノグソフィア WEB」まで。http://nogusophia.com/
そのあとは柴田さんも交えて、今回の作品制作のヒントを探るトークセッションも行いました。
最後には、実際に農園のフィールドに出て、おしりふきに適した葉っぱを探すワークをしました。
よし探すぞー!と意気込んで農園に出ると、まさかの猫さんがデモンストレーション中でした。
ウンチをしたあとは、しっかり見届けて、土をかけていました。
伊沢さんの話を聞いたあとだと、ものすごく神秘的に感じられました。笑
しっかりと見届け、みんなで畑へ。
冬なのであまり草がなかったのですが、ヨモギもなかなかランクの高いおしり拭きになるそう。
収穫した葉っぱをしばらくおいておくと、いい感じにしなびて良くなるそうです。
これは農園に生えていたキノコ。丸太についてますが、このキノコは「ダイオキシン」も分解できるとのこと。北加賀屋は車も多いので、大気中のそういうものも分解してくれているのかな?
子供たちも伊沢さんのウンチの絵本にすごく食いついていました。世代を超えますね!
そんな形で、大人も子供も大きな学びを得られた1日となりました。
今日のことを踏まえて、またどんな作品にしていくか、検討していきます!
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・淀川テクニック:http://yukari-art.jp/jp/artists/yodogawa-technique
・ノグソフィア:http://nogusophia.com/
・おおさか創造千島財団:http://www.chishimatochi.info/found/