活動日記
2019年9月7日
上田さんの蓮の葉納豆づくり

突然ですが、「納豆」を自分でつくったことはありますか?

『関西人は納豆嫌い』なんて昔は言ったようですが、今や日本全国で多くの方に親しまれている納豆。
でも、まさか自分で”簡単におうちでも”つくれることを知っている方は少ないのかもしれません。

今回は、奈良の明日香村や桜井で農的な暮らしを実践されている、上田かおりさんを講師にお招きし、納豆づくりワークショップを開催しました。

上田さんは、2017年にはじまった「みんなのうえん醤油づくり」の時からのお付き合いです。何を隠そう、農園メンバーの方と上田さんが「醤油をつくりたい!」と最初に声をかけてくださり、この醤油づくりもスタートしたのです。

そんな上田さんは、様々な発酵食品を自ら作り、農や食による健康な身体づくりを日々実践から探求されています。
“発酵をより身近に”。
そんな掛け声がぴったり合うような上田さんの活動。小難しい発酵の知識ではなく、普段の生活にいかに簡単に発酵食品づくりを取り入れられるかを大切にして参加者の皆さんにもお伝えいただきました。

今回は、NPO法人ハローライフ さんのスタッフの皆さんが社内の福利厚生制度を使って、ご参加いただきました。なんとスタッフさんは、それぞれの健康のためにイベントに参加したり実践するために、会社から支援をもらえるとのこと。めちゃくちゃ素敵!

今回の教室では、上田さんが栽培されている蓮子の葉っぱを使用しました。

納豆といえば、稲わらに包まれているイメージですよね。
でも実はたいていの植物には納豆菌が住んでおり、稲わらじゃなくても納豆はつくれるようで、例えばミントで作ればミント風味の納豆になるらしいです!(でも味は微妙とのこと)

今回は、最初の納豆づくりで失敗して心が折れてしまうと悲しいので、稲わらと蓮の葉、上田さんの納豆から抽出した納豆汁の組み合わせで作りました。

丁寧に蒸してフカフカになった大豆を、沸騰したお湯でさっと煮沸した蓮の葉や稲わらで包んでいきます。納豆菌以外の雑菌を殺すのに煮沸が大事とのこと。

あ、もちろん稲わらも上田さんが栽培されているお米の稲わらです!

大豆を包んだものを、保温容器に移していきます。保温容器も100均で手に入るものを使って手頃に作ることができるように工夫していただいてました。

そんなに簡単でいいんだ!という感じです。納豆菌の活動を活発にするためには一定の温度、湿度が大切です。夏場はあまり気にしなくてもできるらしいですが、この方法を使えば冬でも納豆を作ることができます。

上田さんの日々の健康のために気をつけていることや、農のある暮らしの楽しさについてのトークも楽しみながら、納豆の仕込みは完了です。

そのあとは、みんなで上田さん特製の「蓮の実入りオコワランチ」をいただきました!これが本当絶品で、最高に美味しかったです。蓮の実はスーパーフードの一つでとても健康にも良いと言われています。味もナッツみたいでとても風味豊か。

みんなで準備して、わいわい美味しいご飯をいただきました。お汁に使った味噌も上田さんの手作りで、本当に至れり尽くせりな発酵ランチでした。

〜後日談〜

しっかり保温しながら2日間。ちゃんと納豆が完成しました!!

ちょっとつまんでみたら、最高に味わい深い。このあと納豆だけ取り出して、袋に入れて冷蔵庫で寝かして完成です!ご飯にかけて食べるのが楽しみ。