活動日記
2013年2月13日
よみがえりのレシピ 渡辺 智史監督とお話

形の在来野菜を守り語りづく人たちのドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」監督の、渡辺 智史さんが、大阪に来られるということで、お時間をいただいてお話をお伺いすることできました!

■ よみがえりのレシピ ・・・
在来作物は何十年、何百年という世代を超え、味、香り、手触り、さらに栽培方法、調理方法を現代にありありと伝える「生きた文化財」である。しかし高度経済成長の時代、大量生産、大量消費に適応できず、忘れ去られてしまった。社会の価値観が多様化する現代に、足並みを合わせるように在来作物は、貴重な地域資源として見直されている。在来作物を知ることは、食と農業の豊かな関係を知ることにつながる。地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は、豊かな食を味わい、楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め、創造する姿である。この動きを日本全国、さらには世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として、伝えていきたい。

http://y-recipe.netより引用

北加賀屋と山形庄内地方とは環境は全く違いますが、都市の中での新しい農のカタチを実践し、お金や時間では計れない、より豊かな暮らしをしていこうとするみんなのうえんとも繋がる点もあり、今回様々な貴重なお話をお伺いすることができました!


よみがえりのレシピの上映がはじまって以降、全国各地で反響があり、ここ大阪でも様々な人と連携して上映をしていくとのことでした!
その中で、大阪は食や生活に関する取り組みがとても盛んだと、渡辺さんは感じているそう。

(渡辺さん)「よみがえりのレシピを上映するときに大切にしていることがあります。それは、“その地域の自然な流れに沿う”ということ。映画の押し売りや想いを押し付けることはせず、その地域それぞれの受け止め方をしてもらえれば。その点で、大阪では非常にスムーズに話が進んでいます。」

今度よみがえりのレシピを上映するという「graf」の元シェフの堀田さんも同席されていて、渡辺さんの取り組みと自分の取り組みも重なる部分があると仰っていました。特に日本各地を飛び回る堀田さんが気になるのは、やはり山形と大阪の食文化の違い。
どういったところが一番違うのでしょうか?

(渡辺さん)「東北は寒さが厳しいので、冬の収穫が本当にない。だからこそ発展した保存法や、雪でも育つ伝統作物などが伝承されています。味でいうと、保存するために塩辛くしているものが多いと思いますね。一方、大阪特有だと感じるのは“出汁”文化ですね。様々な食材が集まる“天下の台所”大阪では、たくさんの食材からおいしい出汁をとる文化が発展したんだと思います。」

なるほど~。
普段、当たり前に身の回りにあることなので、出汁が特有なことだなんて考えもしたなかったですね。

もうひとつ、質問をしました。
今、みんなのうえんでは、固定種や在来野菜にチャレンジしてみようという気運が高まっています。
なかなか農家さんだと、売り上げの関係で取り組みにくいところを、みんなのうえんができるんじゃないかということで、
在来野菜を育てる難しさなどについてお伺いしました。

(渡辺さん)「在来種は純粋さを保つのが本当に難しい。他の種と混ざって消えてしまいがちです。
そこで、規模は小さくても様々な場所で在来種を育てていることがとても重要になってきます。もしどこかで交雑してしまって種が途絶えてしまっても、上手く守れている場所から種を引き受ければ、また復活させることができます。山形の在来野菜にもそういうエピソードがあるんです。
あと、そういう種を守っている人たちの高齢化も大きな課題です。みんなのうえんの若い人たちが、そういう活動をしてくれることは、とても大きなエネルギーになると信じています。」

今回は、とても短い時間でゆっくりとお話をお伺いすることができませんでしたが、山形と大阪が「よみがえりのレシピ」をきっかけにつながっていくと本当に良いなぁと思いました。

大阪は大阪らしい農や食の文化があって、それを大切にしながらも、新しい豊かな農のある暮らしを探求していければと思いました。