活動日記
2019年10月22日
YCAMコラボリサーチ「土の微生物を探ろう!」

今年、実験的な取り組みとして、YCAM(山口情報芸術センター)のバイオリサーチチームと共に、「土壌微生物」の調査を行うことになりました!

みんなで調べよう!!

さて、微生物の世界。
何となく、微生物がたくさんいる土は、いいんだよね。

そんな認識の方も多いのではないかと思います。
でも実際はどんな微生物がいるのか、なかなか詳しく知ろうとすることもないですよね。
僕自身も「微生物・・・大腸菌?」とか、そういうレベルです。

とはいえ、目の前の畑で起こっていることから、確実に微生物の存在は意識させられます。
抜いた雑草を積み上げればすぐに土に分解される。
農園の土も、最初から比べると随分しっとりするような感触に変わりました。

間違いなくそこにいるヤツラ・・・、目には見えない微生物の働き。

感じてはいたし、関心がないわけじゃないけど、知ろうとしていませんでした。
今回YCAMバイオリサーチさんと打ち合わせをする中で、「微生物はすごい!」以上に、もっと知ってみたくなりました。

そんな思いがあり、始まったみんなのうえんバイオリサーチ。
企画の第一回目のこの日は、山口から、津田和俊さんをお招きし、YCAMのこと、バイオテクノロジーのことについて教えていただきました。

「YCAM バイオリサーチ」は、近年急速に様々な分野での応用が進められているバイオテクノロジーを、様々な切り口や視点から解きほぐし、その可能性を探る活動をされています。
活動について:http://www.ycam.jp/projects/ycam-bio-research/

その背景として、バイオテクノロジーが安価になり、とても身近になったことがあります。
この写真は、ゲノム(遺伝子情報)を読むためのコストの図です。
革新的な技術進歩により、1万分の1ほどまでコストが下がっています。かつては、1千万円かかっていた解析が、千円でできるということですね・・!!

一方で、技術の革新に、私たちの理解や認識、倫理が追いついていないという現状もあります。

今回の取り組みは、ただ土の微生物を見たい!という好奇心を満たすだけじゃなくて、バイオについて考えるきかっけも与えてくれそうだな、と思っています。

最後に今回の解析方法である、「メタゲノム解析」について。
これは、簡単にいうと、「サンプルに含まれる微生物を、まるっと調べちゃおう」という技術です。
今はこんなすごいことが、普通に僕たちでもできることに、まず驚き。

・・・
そんな感じで、基礎をお話いただいた後は、実際の作業へ。
津田さんの指導のもと、土壌サンプルの回収を行いました。

しっかり滅菌して、研究室っぽい筒と手袋を持って採取!
こういうグッズはテンションが上がりますね!!(完全なる素人目線)

農園の中でも、いろんな環境の場所から採取しました。
田んぼの中、草を積んでいた下、パラボリックファーム、醤油倉庫の前。。。

最後はしっかりサンプルと採取場所をメモできているかチェック。

このサンプルをYCAMさんに処理していただき、メタゲノム解析していきます!
どんな結果が出てくるのか、ドキドキです!!